ハウスメーカーの「標準仕様とは」？外したくない仕様も紹介

マイホームを建てたいと感じ、ハウスメーカーを実際に選ぶ段階で気になるのが標準仕様です。標準仕様は基本となる設備を指しており、もともとの住宅に備わっているものになります。これはすべて統一されているのではなく、ハウスメーカーによって拘りのポイントが異なっており差があります。

さらに大手のハウスメーカーではいくつかのプランも用意されているのですが、そのプランによっても標準仕様のものとそうでないものとがあり、注意しなくてはなりません。キッチンやトイレ、お風呂や玄関に対して標準仕様ということが多く、仮にこれらの設備のグレードを上げたいと考えた場合は、オプション仕様となり、追加の費用が必要となります。

できるだけ費用を抑えようとして標準仕様を外してしまうと、逆に住みにくくなることが多いです。外したくない仕様では、キッチンやトイレ、収納があり、キッチンではグレードを下げてしまうと調理がしにくい、食器洗い乾燥機がビルトインされていないなどのことが生じます。家事は意外と時間と手間がかかる部分であるので、グレードを落とさずできるだけ楽ができるようなものにしておくと、将来的にも便利です。

また収納に関しても欲しい場所にないと、物が部屋の中に散乱してしまい、すっきりとした部屋にはなりません。さらに調湿効果のある壁でないとカビが生えやすくなり、除湿剤を用意するなど逆に費用がかかってしまいます。壁紙もグレードを下げてしまうと雰囲気が損なわれる可能性があり、お勧めできません。

なおハウスメーカーによってはカーテンや照明が標準仕様の中に入ることがあります。その住宅に合ったものが用意されているためそのまま使用したほうが良いのですが、より拘りのある住宅にしたい場合はカーテンや照明は自分の好みのものを取り付けると良いです。その際、外したい標準仕様をしっかりと伝えることが大切ですが、思ったよりも安くならないことを認識しておく必要があります。

標準仕様は設備だけでなく工法や内外装も含まれており、床材もグレードが決まっています。床材はフローリングの種類が細かく設定されており、グレードを下げてしまうと厚さが薄くなり、傷がつきやすいなどの不具合が生じやすくなります。建物の基礎となる部分はそのままにしておくのが良く、外さないほうが無難です。

標準仕様はメーカーやプランによって異なっており、外すことも可能になっています。どの部分が含まれているのかを認識し、後悔しない程度に手を加えることが大切です。